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新居の引き渡し、ちょっと待ってください!失敗しないための確認のすすめ ~見た目では分からないポイントをプロ目線でやさしく解説~

新築工事がほぼ終わり「そろそろ引き渡しですね」と言われると、多くの方が安堵と期待を感じるのではないでしょうか。

図面や仕様通りにできているか、目に見える部分に問題がないか。最終確認の機会となるこのタイミングこそ、住まいの品質を確認する“最後のチャンス”でもあります。

でも実際には、「どこをどう見たらいいのか分からない…」という声もよく聞かれます。

今回は、建物検査のプロの視点から、「安心して新生活を始めるために、どんな確認をすべきか」について、できるだけ専門的になりすぎないようにお話しします。

目次

すぐに気づく不具合は“ほんの一部”

新築だからといってすべてが完璧とは限りません。
工事の工程や仕上げのタイミングによって、どうしても見落としが生じることもあります。

例えば、引き渡し後に「ドアが閉まりにくい」「床に傾斜を感じる」「窓の建て付けが悪い」などの小さな不具合に気づくことがありますが、これはすべて“生活して初めて気づく”ことが多い項目でもあります。

こうしたことを未然に把握できれば、引っ越し後のストレスを軽減でき、早期対応につなげられます。

図面通りでも“現場で違う”ことがある

建物の工事は、たくさんの職人さんや工程が関わるため、図面通りに仕上がっていても、実際の施工状況や納まりにズレが生じることがあります。

外から見ると美しく整っていても、内部の構造や納まりに違和感があったり、微妙な傾きやズレなどは専門の測定器具でないと判断できないこともあります。

これは、施工の質が悪いという意味ではなく、複雑な建築工程のなかで自然と起こりうることでもあります。

プロの“第三者”による確認の意味

住まいを購入されるお客様の多くが、図面や仕様を見ながら丁寧にチェックをされています。
一方で、住宅会社や工務店さんも誠実に施工されている場合がほとんどです。

ただ、そのどちらにも属さない“第三者の立場”で、専門の視点から客観的に確認を行うことには、一定の意義があります。

「見えにくいところに問題はないか?」
「引き渡し後に気づいて困ることはないか?」

こうした部分は、お客様ご自身では判断が難しく、また施工会社に直接聞きにくいこともあるため、中立的な立場からサポートする存在があることで、安心感を得られるケースが多くなっています。

まとめ

引き渡し前の確認は、いわば住まいとの“最終確認の面談”のようなものです。

もちろん、すべてのお住まいに問題があるわけではありませんが、「自分では分からないこと」「あとで気づいて後悔したくないこと」を減らすために、検討する価値のあるプロセスといえるでしょう。

もし「どこを見たらよいのか分からない」「専門的なチェックをした方がいいのかな」とお感じの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

私たちは、お客様と施工会社の間に立ち、“住まいの安全確認”をお手伝いさせていただいております。

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